あしたのジョー 矢吹丈
橋がなければ橋をかければいい
俺達の手でな
俺はプロボクサーだなって思ったんだ
今まで世間を渡ってきて何をやっても不合格の烙印を押されてきた
ところが拳闘だけは合格させてくれたんだ
つまり
世の中が俺をプロにしてくれたんだよ
あれ程の男と共に打ち合うことができて幸運だと思ってる
心底幸せだなってそう思ってる
俺は辛くも恥ずかしくもないぜ
俺が今まで戦ってきたのは…力石徹だ
あいつの亡霊が「お前には負けた」と言うまでは俺はやるつもりだぜ
それでも駄目ならこの矢吹丈一貫の終わりだぜ
それが力石徹との掟なのさ
ほのぼのとした幸せってやつはよ…
この矢吹丈にはご縁がねえってこった
今の俺からボクシングを取ったら全然何にも残らねえ
はっきりしたぜ
俺はボクシングから逃げる訳にはいかない
俺は真面目なんだよ
ドサまわりだろうと草拳闘だろうとリングのあるところに行きたいんだ
俺はリングの上でボクシングがしたいんだよ
ボクシングは弱肉強食の世界
噛みつかなければ噛み殺される
こっちとしては必死にそれこそ死に物狂いで噛みつくんだ
けどな
相手の流した血にある負い目があるのも確か
だからといって中途半端は許されない
ボクシングで血を流してきたからには今更中途半端は許されねぇ
疲れただの
やめたいだのは金輪際言えないんだ
負い目や義理だけでボクシングをやっている訳じゃねぇんだ
ボクシングが好きだからやってきたんだ
青春を謳歌するってこととはちょいと違うかもしれねぇが
俺は俺なりに今まで燃えるような充実感を何度も味わってきたよ
血だらけのリングの上でさ
そこらにあるみてくれだけの不完全燃焼とは訳が違う
ほんの瞬間にせよ眩しいほどに真っ赤に燃え上がるんだ
そして後には真っ白な灰だけが残る
燃えカスなんか残りゃしない
真っ白な灰だけだ
力石だって
カーロスだって
きっとそうだったんだ！
笑わせんな
自信の比べっこなら俺は負けちゃいねぇ
それにな
根無し草はなどこへだって行けるんだよ
メキシコへだって今すぐにな
Ever Since the World Began.
The Measure of a Man.
Man Against the World.
Get Myself Back.
never say can't！！
letus begin.
take a stand.
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