愛すべき男たち

後々に備えて録音しておいた方が良い言葉。

男達は適当な事を言うものです。

いや、その時は本気で言っているのですが…

例えば

「君のことを大切にするよ」

「一生守っていく」

？

？？

？？？？？

よくよく考えると何か変だぞー！

「大切にする」とか言わなくても良いのじゃないかな。

恋や愛した相手だけでなく、人間関係を良好なものとして維持したいのなら、誰に対しても敬意を持って大切にしていかなければならない。

「守る」て！

誰からよ？

その女性は国家機密でも握っていて悪の組織ショッカー軍団に狙われているとか？

まったく…最も傷つけてしまう位置にいるのが言い放った男だろうに。

経験者は語るです(^^)

男というものはいい加減な事だけでなく、意地を通す、力を誇示したい生き物。

「バスケットというものはだな…フリースローはこうやるんじゃー！よく見ておけー！」

と言うと成功率が落ちる。

なぜなのだろう。

普段からやっている簡単な事でもできなくなる。

自分でハードルを上げてプレッシャーをかけて成功させる人もいるけれど、他人に宣言すると上手くいかないことが多い。

特に男にありがちな話。

小学4年生のスポーツテストを思い出す。

ソフトボール投げ

小学生からするとソフトボールはやや手に余り投げにくい。

10数メートル〜20メートル台前半が平均記録。

野球やっている子なら30メートルは投げられる。40メートル台はクラスに1人いるかどうか。

その時の担任はスポーツ大好きなおじさん。

…30後半でしょうか。

子供からすると、特に昭和の人は令和の時代からすると老けて見える。

お手本として最初に投げることに…

ボールもそんなになかったから、球拾い要員が30メートル付近に何人かいた。

第1投目

「よんじゅーーさんめぇーーとる！！」

43！？

みんながどよめく！

「オーーー！！」

さすがは先生だ！

球拾い要員も誇らしげにボールを拾いあげる。

まるで、ホームランボールを貰った子のように。

尊敬の念と信頼と憧れで一杯の純粋な子供達の瞳が先生に注がれる。

気を良くした先生。

「よしっ！じゃあ本気で投げるぞーー！！」

その声を聞くや球拾い部隊が後方に下がる…なんと60メートル以上離れていくではないか！

これは先生期待されてます。

第２投目

「さんじゅうーろく…」

え？

…何だって？

36？

落ちてんじゃん。

先生「…」

生徒一同「…」

私「…」

球拾い要員が大きく前進してボールを回収にかかるが…距離があるので軽く走るも時間かかる。

「…」

無言で回収した。

…

…

…

先生の全身全霊の本気の投球を誰も茶化すこともなければ、追求も感想もなくただ淡々と時は流れた。

いや、先生。

生徒達に気をつかわすなよー(^^;)

私はその時は投球する時のサークル近くにいたので、2投目の先生の気合いの「フンッ！」という声を間近に聞いていた。

あ！これは50はいったなと思った。

36

本気で36はないよ…

42→本気では36。

じゃ、１投目って何だったの？

近くで観察していた私には１投目は確かに軽く投げているように見えた。

それが上手いこと力が抜けて好記録が生まれたのだろう。

２投目は今思えば力みすぎで、落下地点も右にそれていた。

多くの子供達はたくさん学んだんじゃないかな。

ハードルを自分で上げるのはアカンとね(^^)

「本気の36」でした。

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